歴史女子のつぶやき

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天皇山とはどんな山

つがる市には昔から天皇山と言われる山があります。どうしてそのような名前が付いたのか興味があり、まずは現地に行ってみました。つがる市の駅から車で屏風山方向に走ると約35分ほどで着きました。山というよりは標高57mの小高い丘で頂上には稲荷神社があります。ここで、この地域に伝わる伝説をご紹介すると、壇の浦での源平合戦で、平清盛の妻 二位の尼に抱かれて海に身を投じたと言われる安徳天皇ですが、実は海に投じたのは幼い天皇ではなく、安東水軍の将 塩飽次郎左衛門の子辰丸であったそうです。安徳天皇は安東氏に守られてこの津軽に逃れ、この山で宮をつくり住み、その後安徳天皇一行は安東船に乗って中国に渡ったというのが伝説の内容です。まるで源義経が衣川から逃れ、青森県三厩から蝦夷へ渡ったという伝説を思い浮かべますが、安徳天皇も平家一門の幼き悲劇の天皇として全国に伝説が生まれたのでしょう。この天皇山という名前はその伝説から来たのでしょうか。とても不思議な山ですね。